お宮参り写真は余裕を持って無理しない

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真夏に生まれ、お宮参りがまだ残暑が厳しかった時の体験です。

30代になって初産の子どもです。産んだ時も大変でしたが、生まれてからの日々は文字通りで過酷でした。
母乳の調子もまだ安定しておらず、睡眠不足で常にフラフラしていました。
気持ちもなかなか晴れない時期で、産後うつほどではないが毎日泣いていました。
お宮参りの時は、正直言って本当は人前に出られる状態ではありませんでした。
けれども、初めての子どもですし、縁起も、この子の一生の記念にもなるということもあり、
お宮参りも、スタジオでの写真撮影も、お食事会も、何一つも残念を残さずしっかりしたいと思いました。
家族で相談して、この状況ですので、全部を押さえることを譲らないことにしながら、できるだけ無理をせず、余裕を持って行いました。

服装は、父と両祖父がスーツで、両祖母もアンサンブルと比較的にフォーマルでしたが、
母の私だけ、落ち着いた色のブラウスとスカート、2センチほどのパンプスという、
通勤のような姿にしていました。
睡眠不足でフラフラしていたこともあり、無理してコンタクトをせず、
ちょっと大事な会議の時にかける金属フレームのメガネを掛けました。
他の家族や、華やかな着物で包まれる子どもと比べれば、
すこし恥ずかしいのですが、失礼ほどの服装ではなかったので、
お参りの時も特に浮いていませんでした。
色が落ち着いていれば、そこまでジロジロ見られないものです。
そして、何よりも、主役が子どもですので、わたしがどう見えるかよりも、
授乳のことも含めて、子どもをいかに気持ちよくトラブルもないように過ごしてもらうことのほうが
大事だと思います。

生後1ヶ月という時期ですので、まだ睡眠サイクルが短い状態でした。
お参りを終え、一度授乳をしまして、近くの写真スタジオに移動した所、スヤスヤ寝ていました。
スタジオのスタッフさんがプロで、赤ちゃんを笑わせるための道具や動きをたくさん出しましたが、
全然目が覚めません。
祖母が抱っこして撮影する家族集合写真も、親子三人のスリーショートも、断固と目を閉じたままでした。
まぶたに目を描きたいぐらいと思いました。
しかしなすすべはありませんでした。
赤ちゃんを無理やり起こすのは、無理やり寝かすと同じぐらい無理なことです。
仕方なく、一旦休憩することにしました。
子ども一人でも何枚かを撮影するセットにしていましたが、撮影できた分はそのままで、
スタジオの方々が待ってくださいました。
そのうち子どもが漸く目が覚めてくれて、不機嫌ながら、撮影に応じてくれました。
フラッシュの光や機械音が気に入らないようで、泣き顔か怒り顔でしたが、
後で見返るとそれはそれで生後1ヶ月の真の姿で、泣き顔も可愛かったと思います。

今思いますと、その後の食事をすごく余裕を持った時間に予約したのが本当に正解でした。
さすがに子どもの一人の写真は目を開いてくれたほうが良かったと思います。
また、出来上がった写真を見たら、母の私の服装なんて、殆ど映らないぐらいでした。
家族集合写真だと両祖母が前列で、わたしが後ろに立っていましたので、
見えるのが上半身のブラウスだけでした。
親子のスリーショットの時は、子どもを抱っこして着物をかけると、首周りぐらいしか出ていませんでした。
無理してフォーマルな服装していなくて良かった、と本当に思いました。

お宮参りの時は母がまだ体も回復していなく、赤ちゃんもまだ生後間もないので、
とにかく無理をしないで、余裕を持って行動して、良かったと思います。